And When I Die

by ピーター・ポール&マリー
Selected by こがみほ

And When I Die / Peter, Paul and Mary

最初は、ツービートの、明るくてノリのいい楽しい曲だなと思っていた。
しかし、歌詞を調べたら、けっこう重たい歌だった。
PP&Mの歌の中で一番好き。
なぜか……。

【訳詞】
Peter, Paul and Mary「CARRY IT ON」ライナーノートより
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私が死んでこの世を去って行ったあとには
一人の子供が生まれて
世界は続いて行くでしょう
一人の子どもが引継いでくれることでしょう

死ぬのは怖くないわ
ちっとも気にしない
死んで安らぎが訪れるなら
一刻も早く来て欲しいぐらい
ここで死んでも
安らぎが訪れるなら
私の棺桶を優しく包んで
土の中は寒いから

苦労は多く井戸みたいに深いわ
天国なんてないと思うけど
地獄だってあって欲しくない
でも生きているうちはわからないわ
死んで初めてわかるのよ

自由をちょうだい
生きているかぎりずっと
私が人生に望むのは
いっさい束縛をうけないこと
そして私が死に望むことは
あるがままに逝かせてほしいということだけ
あるがままに死んで行きたいのよ
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もし私が死の宣告を受けたら、この曲をずっと聞いていたい。
死ぬのが怖くなくなるような気がするから。
しかし、そんなときに、はたして音楽を聴く気になるかどうかはわからないが。

法事のとき、お坊さんが
「お盆は、亡くなった方が提灯の明かりをたよりに帰ってこられます」
というような、夢か妄想かというような話をよくされるが、私は正直半分しか聞いていない。

それに相反して、この歌は、現実味があっていい。
「土の中は冷たいから、優しく包んでほしい」とか
「天国や地獄があるかどうかなんて、死んでみなきゃわからない」みたいな。

私にはこっちの方があっている。好きだ。

この曲、フォークグループが歌っているにも関わらず、ギターがガチャガチャととてもせわしい上に、2分半ぐらいで終わってしまう。
私はいつも「まるでファンファーレみたい」と思う。

この短さにも、何かメッセージがあるような気がする。

命のはかなさ。
時代の移り変わりの早さ。

長い歴史からみれば、一人の人間が存在していた時間なんて、ほんの一瞬なのか? ファンファーレみたいなものなのか?

「なぁに、どうせ時代は変わって行くんだ。そんな悩み、なんてことない。」とも聞こえるし、
「一日一日をしっかり見つめなさい、時代はすぐに行ってしまう。」とも聞こえる。

私は人生をしっかり楽しんでいるだろうか。
悔いなく死ねるよう、しっかり生きてるだろうか……。
死を考えるという事は生き方を考えるという事か……。

などなど、いろいろ重たく考えさせられる歌でもあるが、
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And when I die, and when I'm dead, dead and gone,
There'll be one child born and a world to carry on,
There'll be one child born to carry on.
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のところでは、かならずわが子たちの顔が思い浮かび、
「私は次の時代の為に生まれてきたんだ。この子たちへ、次の時代へ継ぐ事ができた!」と思えばもう充分。死ぬのが怖くないような気がするのだ。
失敗しても落ち込んでも、私には存在価値があるんだと自信を持たせてくれるような歌だ。

(by こがみほ 2010/04/23)

Data

Peter, Paul and Mary ピーター・ポール&マリー
(1962年レコードデビュー〜1970年解散。1978年再結成〜2009年マリー死去)

アメリカのフォークグループ。メンバー3人のイニシャルから、PP&M(ピーピーエム)と通称される。
Peter Yarrow ピーター・ヤーロウ(1938年5月31日〜)
Noel Paul Stookey ノエル・ポール・ストゥーキー(1937年12月30日〜)
Mary Travers マリー・トラヴァース(1936年11月9日〜2009年9月16日)

1962年、アルバム「Peter, Paul and Mary」でデビュー。当時アメリカは、公民権運動やベトナム戦争反対の市民活動が活発化している時期であり、フォークソングが社会的なメッセージを持つものとして受けとめられていた。PP&Mは代表的なフォークグループのひとつとして、その中心的な役割を務めた。日本のフォークシーンに与えた音楽面・思想面の影響も大きい。 「500マイル」「花はどこへ行った」「パフ」「風に吹かれて」など、ヒット曲多数。

And When I Die アンド・ホエン・アイ・ダイ

作詞・作曲:Laura Nyro
1966年発売のPP&M7枚目のアルバム「The Peter, Paul and Mary Album」収録曲。

And When I Dieは、アメリカの女性シンガーソングライター Laura Nyro(ローラ・ニーロ 1947年〜1997年 1966年シングルデビュー)の作詞・作曲。
彼女自身も1967年発売のファースト・アルバム「More Than A New Discovery」に収録している。
http://www.youtube.com/watch?v=CUa8mbgKex8

同曲は、一般的には1968年にレコードデビューしたBlood Sweat and Tears(ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ 通称:BS&T アル・クーパーが所属していたロックバンド)のヒットシングルとして知られている。BS&Tのセカンド・アルバム「Blood, Sweat, and Tears」(1969年)収録。ジャズロック、ブラスロックと呼ばれたバンドであり、同じ楽曲でもPP&Mとはだいぶ印象が異なる。
http://www.youtube.com/watch?v=ohhglpl16LM

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Peter Paul & Mary Album [Import] [from US]Peter Paul & Mary Album(CD・輸入版)
And When I Die を含む PP&Mの7枚目のアルバム

  • And When I Die
  • Sometime Lovin'
  • Pack Up Your Sorrows
  • The King Of Names など全12曲を収録

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